生まれ育つ環境は自分では選べませんが、どのような環境で生まれ育ったかは『土台線』という相で見ることができます。
人生の基盤を示すとされている土台線がある人は、環境に恵まれている人といえるようです。
今回は土台線について詳しくご紹介しましょう。
土台線の位置と基本的な意味

土台線とは、地丘にあらわれる山型の線のことで、地丘とは、限りなく手首に近い手のひらの下方中央部のエリアです。
この地丘にあらわれている横線が、一直線ではなく、山になるように盛り上がっている場合は、土台線となります。
なお、山の頂点は手のひらの中央付近に作られていることがポイントです。
この土台線がある人は、人生の基盤がしっかりしていることを意味するため、先祖からの恩恵を授かっていたり、家柄や家系に恵まれています。
よって生まれた時から裕福である可能性が高く、将来的には両親や親族の会社を継いだり、資産を受け継ぐことになるでしょう。
右手と左手の違い
手相占いでは、先天的な運勢は利き手と逆の手にあらわれ、後天的な運勢は利き手にあらわれるとされているため、右利きの人であれば、先天的な運勢は左手に、後天的な運勢は右手にあらわれます。
しかしながら土台線自体が先天的な運勢を示す相なので、土台線が右手にあらわれていても、後天的な運勢という捉え方はされず、元々恵まれている人生の基盤が、人生経験を積む中でより強化されたという意味になるようです。
たとえば、後々になってから、今の自分の成功が親の資産や援助によるものと気づかされたり、幼少期からお世話になっていた人からの教えを受け継いだことによって成功するといったことが考えられるでしょう。
いずれにしても、今の自分があるのは先天的に恵まれていたお陰であることを、のちに再認識することになる相といえるようです。
一方で左手にあらわれている場合は、幼少期から裕福で幸せな生活を送ってきたことを意味しています。
教育環境にも恵まれているため、高学歴となる傾向が強く、その後の人生で成功しやすくなるようです。
親の家業を継いで大きく発展させる能力にも優れています。
なお、左利きの人は、この逆で読み解いてみてください。
運命線が土台線の一辺となっている

運命線とは、手首から中指に向かって手のひらの中央を縦断するようにまっすぐ伸びる線のことです。
この運命線が土台線の一辺となることで『人』という文字になるような土台線があらわれている人は、幼少期や10代の頃から、人生の土台となる物事に取り組んできたことを意味しています。
たとえば勉強を頑張り続けたり、スポーツや楽器を練習し続けたりなど、基礎的な訓練をしてきたことが考えられるでしょう。
元々持っている才能や能力を磨き続けてきた人に多くあらわれる相なので、若いころからの努力によって培った土台を元に、その後の人生を組み立てていくことができるようです。
また、しっかりと築かれた人生の基盤のもと、運命的な出来事が多く起こるともいわれています。
生命線が土台線の一辺となっている

生命線とは、親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる線のことです。
この生命線が土台線の一辺となっていたり、生命線の下部とつながる形で土台線があらわれている人は、心身共に丈夫で、生命力が強いことを意味しています。
人生に必要な基礎体力を先天的に備えており、家系的にも健康で長寿な人が多いことが考えられるでしょう。
肉体面だけではなく、精神面でもタフなので、多少のストレスを抱えても元気でいられるパワーを持っています。
何かしらの目標を持って頑張る傾向が強く、充実した人生を送るようです。
また、生命線が土台線の一辺となっているだけでなく、生命線と合わせて何本も山なりの線があらわれる形で、生命線の下部に数本の土台線があらわれている人も、心身共に強く、長生きすることを意味しています。

こちらもやはり、明確な目標を持って生きることで、満足のいく人生が歩めるようです。
長い太陽線が土台線の一辺となっている

太陽線とは、薬指のつけ根下あたりに伸びる縦線のことです。
この太陽線がかなり長く伸びて土台線の一辺となっていたり、長く伸びた太陽線の下部とつながる形で土台線があらわれている人は、
家の資産や親からの魅力を受け継ぐことを意味しています。
生まれた場所や家柄などが優位であることから、さほど苦労をしなくても大きな幸運がつかめるようです。
昔からの家系的な縁を基盤として成功することも考えられるでしょう。
また、伝統芸能などを師匠から受け継いで大成する可能性もあります。
まとめ
土台線があらわれている人は、生まれた環境的に資産や幸福がつかみやすいため、イージーモードで人生をスタートさせた人といっても過言ではないでしょう。
自分に土台線がなかったとしても、裕福な家柄の人に手相を見せてもらったら、土台線があるかもしれません。