手相占いにおいて『生命線』『頭脳線』『運命線』は、“基本3線”と呼ばれ、この3本の線を見るだけでその人の大半のことが分かるとされています。
中でも『運命線』は、その名のとおり、その人の運命を知ることができる重要な線なんです。
今回は運命線について詳しくご紹介しましょう。
運命線の位置と基本的な意味

運命線とは、手首側から中指に向かって手のひらの中央を縦断するようにまっすぐ伸びる線のことです。
起点や終点がどこにあったとしても、手のひらの中央付近で中指に向かって伸びる縦線はすべて運命線と見なされます。
運命線は、仕事運や社会的なつながりを示すと同時に、人生の目標や方向性をあらわす相なので、まさにその人の生き方を知ることができるといえるでしょう。
また、手相占いには『流年法』といって、運勢がもたらす時期を読み取る方法があります。

運命線を流年法で見る場合は、手首から中指のつけ根までの間を4等分してください。
手首の次の地点が21歳、その上の地点が30歳、さらにその上の地点が55歳、中指のつけ根の地点が100歳です。
これらの地点をもとに小割にして算出することで、その他の年齢を細かく判断することもできます。
長さの違い
運命線が長い人は、社会と関わる期間が長いことを意味しています。

たとえば10代から社会に出て夢や目標を叶えるために努力したり、定年後も第一線で活躍し続けるなど、人生の長い期間、仕事運に恵まれているといえるでしょう。
仕事が大好きという人に多い相でもあり、一生涯輝き続けることができる相です。
一方、運命線が短い人は、仕事で活躍する期間が限定的であることを意味しています。

運命線は、手首に近い位置が若年期、中指に近い位置が晩年期を示すため、短い運命線が手首付近にある場合は、人生の前半期に活躍し、中指側にある場合は、人生の後半期に活躍するでしょう。
濃さの違い
運命線が濃い人は、人生の指針がハッキリしているタイプです。

たとえば、どういった仕事につき、どう活躍し、最終的にどうなりたいかなど、自分の夢や目標が明確にある人に多いでしょう。
成し遂げるための強い意志を持っているので、ある程度は実現できるようです。
一方、運命線が薄い人は、目立たない生き方をしているタイプです。

目立たないといっても、仕事をしていないという意味ではなく、縁の下の力持ちといった風に、裏方で活躍する人に多いでしょう。
逆に表立って活躍していても、社会的な地位や名誉を重視せず、仕事外のことに注力する傾向があります。
また、性格的にも控え目な傾向があるようです。
なお、運命線がほとんどないに等しいほど薄い人は、人生においてやりたいことや進みたい道が決まっていないことを意味しているため、自分の生き方や方向性が決まると、運命線は濃くなっていくでしょう。

運命線がない
運命線がない場合は、いくつかのパターンが考えられます。
たとえば若年層は、運命線があらわれていないことが多いようです。
これは、運命線が示す仕事運がまだ発揮できない状況にあるためとされています。
よって若い人で運命線がない場合は、社会に出て人生が定まってくるとともに、徐々にあらわれるでしょう。
一方、中年層や高年層で運命線がない場合は、我が道を行くタイプであることを意味しています。
たとえば何かしらの才能などを持っていても、社会的な地位や名声を得ることに興味がなかったりするようです。
また、女性で運命線がない場合は、結婚して専業主婦になっている傾向もあります。
運命線がない相は、決して凶相ではなく、単に人生の目標や生き方などが定まっていない状況にいるか、もしくは社会とのつながりを深く持たない環境や考え方で生活していることをあらわしているので、
運命線がないからといって、仕事や人生に悪い兆しがあるということではありません。
運命線が蛇行している

運命線がくねくねと伸びるようにして蛇行している人は、こだわりが強いタイプです。
とても真面目な性格ですが、融通が利かなかったり、頑固な面があるため、対人関係での苦労が多い傾向にあるでしょう。
特に身内や周囲の人から足を引っ張られるような出来事が起こりやすいとされています。
運命線が蛇行している時期は、回り道や苦労を強いられるなど、何かと良くないことが起こりやすく、その分不安定になりやすいので、流年法で時期を読み取り、予め対策しておくことが大切です。
運命線の起点から終点まで全体的に蛇行している人は、自身の頑固な面を意識して直すようにしたり、対人関係を見直すことで、人生を軌道修正できるでしょう。
運命線が途中で切れている

運命線の途切れは、運勢の停滞を意味しています。
よって運命線が途切れている場合は、一旦は何かしらの問題にぶつかり、人生が停滞することになりますが、その後は軌道修正して伸びていくでしょう。
なお、運命線が途切れている期間は、転職や離婚など、大きな変化が生じる可能性があります。
周囲から結婚を反対されるといった傾向もあるようです。
また、運命線が途切れ途切れになっている場合は、紆余曲折しながら伸びていくことになりますが、ひとつのことを長く続けるやり方ではなく、絶えず変化するやり方で成功をつかむとも考えられます。

まとめ
運命線は、その人の生き方を確定する相ではなく、生き方を判断する相です。
自分の運命を決められるのは自分だけであり、手相はあくまでも自分が選んでいる運命をあらわすものなので、良い暗示が出ていた人は、自信を持ってこのまま前進し、悪い暗示が出ていた人は、トラブルを回避するきっかけにしましょう。