みなさんは『エンパス』や『HSP』という言葉を聞いたことがありますか?
これらは一種の気質を示す呼称ですが、周囲に影響を受けすぎて疲れてしまう人は、もしかしたらエンパス・HSPかもしれません。
今回は、エンパス・HSPに関する解説と、エンパス・HSPの人にあらわれやすい手相をご紹介していきます。
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エンパス・HSPとは

『エンパス』は日本語で『共感』という意味で、『HSP』は、Highly Sensitive Person(ハイリ― センシティブ パーソン)の略です。
日本語にすると、センシティブは『敏感』、パーソンは『人物』という意味なので、『エンパス』と『HSP』はどちらも、共感力が高く、感受性が強く、物事に敏感な人という意味になります。
エンパスやHSPは病気ではなく、生まれ持った気質とされており、割合にすると人口の15~20%、5人に1人が該当するようです。
エンパス・HSPの人は、場の空気や人の気持ちを察する能力に長けており、あらゆる物事に感情移入し、共感しやすいという特徴があります。
しかしながらその分、心身共にダメージを受けやすく、プレッシャーを過度に感じてパニックに陥ったり、自己否定の傾向も強いようです。
また、五感で受ける刺激に対しても、過敏になりやすいとされています。
それではここからは、エンパス・HSPの人にあらわれやすい手相を8つご紹介していきましょう。
全体的に掌線が薄い

『掌線』とは、手のひらに刻まれているすべての線のことです。
手のひら全体を見たときに掌線がハッキリとせず薄い人は、控え目なタイプであることを意味しています。
自分は前に出ず裏方に徹したり、自分のことより人のことを優先したり、相手の色に染まりやすい傾向があるようです。
細かな掌線が多い

手のひら全体に細かい掌線がたくさんあらわれている人は、繊細なタイプであることを意味しています。
物事を気にしやすく、ほかの人たちが何も感じないことに違和感を覚えたり、些細なことで落ち込んでしまったり、人混みの中にいるだけで疲れてしまったりなど、精神的に追い込まれることが多いようです。
爪の形が貝殻状になっている

ここで少し視点を変えて、手のひらではなく、手の爪を見てみましょう。
ホタテ貝の形のように、全体的に丸いフォルムで先に向かって広がっている爪の人は、神経質なタイプであることを意味しています。
ちょっとしたことが気にかかり、すぐにイライラしてしまう傾向があるようです。
また、気遣いすぎてしまうあまりに、仕事が遅くなってしまったり、段取りが悪くなるといった面もあるでしょう。
白く細長い手をしている

次は手全体を見てみてください。
全体的に手が白くほっそりとしていて、指も細長い人は、環境や人の発言に敏感であることを意味しています。
環境が変わると、馴染めないままパニックに陥ったり、誰かから少しでもキツイことを言われると、頭の中が真っ白になって思考が停止してしまうなど、適応能力が低い傾向にあるといえるようです。
火星平原の線が乱れている

『火星平原』とは、手のひらの真ん中の窪んでいるエリアのことです。
この火星平原に刻まれている線が、縦横に入り乱れて伸びている人は、精神的に不安定になっていることを意味しています。
心身のバランスが崩れるなどして、弱っていると考えられるため、周囲からの影響を受けやすく、パニックを起こしやすい状態といえるでしょう。
感情線や頭脳線が乱れている

小指の下から人差し指や親指に向かって手のひらを横切るように伸びる『感情線』や、親指と人差し指のつけ根の間から手のひらを横切るように伸びる『頭脳線』が、鎖状になっていたり、切れ切れになっているなど、乱れるようにして伸びている人は、物事に対して深く思い悩む傾向があることを意味しています。
たとえば、ほかの人たちが当然と考えていることを、当然とは思えずに考え込んでしまったり、たくさんの情報を受け止めきれずに理解が遅れて困惑するなど、生き辛さを感じることが多いようです。
特に感情線が鎖状になっていたり、細かく枝分かれした線が連なるようにして伸びている人は、人一倍感受性が強く、繊細で傷つきやすいとされています。
生命線が鎖状になっている

親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる『生命線』が、鎖状になっている人は、刺激に敏感であることを意味しています。
陽の光が眩しすぎて目を開けられなかったり、悪臭で身体の具合が悪くなったり、カフェインや添加物を受け付けられなかったり、普通の生活音が気になってしまったり、肌着のタグや素材によっては我慢できないほど気になってしまうなど、五感で受ける影響が大きいようです。
頭脳線が手首に向かって下がっている

親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる『生命線』のように、『頭脳線』も手首に向かって弧を描いて伸びている人は、妄想癖の傾向があることを意味しています。
空想的な想像力に長けており、点と点を結び付けて線にするのが得意なタイプといえるでしょう。
しかしながらこうした能力がネガティブに作用すると、被害妄想が強くなってしまい、些細なことで恐怖や悲しみを感じるなど、過敏になってしまうようです。
また、頭脳線の終点に並行する短い線があらわれている人も、同じ傾向が見られるとされています。
どちらの相も悲観的になりがちという特徴があるようです。
まとめ
エンパス・HSPは、割合からすると極めて珍しい気質とまではいえませんが、誰にでもある気質ではないことから、ひとつの才能ともいわれています。
生き辛さを感じることの多い気質であるからこそ、前向きに活かすことで、ほかの人にはない能力を発揮できるでしょう。