『運命線』は、その人の生き方や人生の流れを示す線とされており、『感情線』『頭脳線』『生命線』とともに4大基本線としても知られています。
では、この運命線がない場合は、どのような意味になるのでしょうか。
今回は、運命線がない手相について詳しくご紹介しましょう。
運命線の意味
『運命線』とは、手首から中指に向かって手のひらの中央を縦断するようにまっすぐ伸びる線のことです。
なお、中指のつけ根の下は『土星丘』と呼ばれており、始点がどこであっても、この土星丘に達する線であれば、運命線と見なされます。
運命線は、線の長さ、濃さ、伸び方などによって意味合いが変わってきますが、運勢的には、仕事運や家庭運を示す相です。
始点が手首に近いほど、若い時期の運勢が好調の兆しとなり、逆に手首から遠いほど、晩年の運勢が好調となることを示します。
手のひらの真ん中より上から伸びている場合は、大器晩成型といえるでしょう。
また、線が濃いほど、自我が強く、人の力を借りずとも、自らの力で人生を切り拓く力があることを意味します。
運命線がない場合
『運命線』がない人は、自我が弱い分、人との調和や協調性に優れていることを意味しています。
人と協力することで自身の運勢を切り拓くことができるでしょう。
状況や環境への適応能力に長けており、運勢の流れに身を任すタイプともいえます。
性格的にはおとなしく、マイペースな傾向にあり、好奇心旺盛でいろいろな物事に関心を持つでしょう。
人の上に立ったり、人前に出て活躍したりなど、目立つことは苦手ですが、サポート役や調整役といった裏方に身を置くことで、能力を発揮することができます。
また、運命線がないということは、自分というものが確立されていないサインでもあるため、赤ちゃんや子ども、若い年代の人、人生の目標が定まっていない人にはあらわれないことが多く、あらわれていても薄い線となることがほとんどのようです。
いろいろな経験を経て、明確な目標を見出したり、自我が強まってくると、運命線があらわれてくるとされています。
このため、たとえ子どもであっても、親と離れて暮らしているなど、特殊な環境にいる場合は、運命線が濃くハッキリとあらわれることもあるようです。
男性で運命線がない場合
『運命線』がない男性は、世渡りが上手であることを意味しています。
積極性には欠けていますが、受け流す能力に長けているため、チームワーク型の仕事で能力を発揮するでしょう。
仕事に対するモチベーションが低く、責任感も薄い傾向にありますが、言われたことを言われたとおりにこなすことができるので、サポート役に回ると有能な働きが期待できるようです。
逆に、リーダー的な立場やトップに立ったり、起業や独立には不向きと言えるでしょう。
外見内面ともに穏やかなタイプで、体力面も強くありませんが、感情を荒立てることがなく、変化や刺激よりも安定を求めるので、周囲には、懐が深い人という印象を与えるようです。
また、仕事よりも大切にしている物事があったり、やりたいことが沢山あって、そのどれもが中途半端になってしまっている可能性もあります。
女性で運命線がない場合
『運命線』がない女性は、家庭に入る傾向が強いことを意味しています。
自力で運勢を変える力には欠けていますが、運勢に身を任せることで物事を順調に進める力があり、人を支えることで幸せをつかむともされているため、支えたいと思う上司や異性に出会うことで、人生の目標を見出したり、充実した生活を送ることができるでしょう。
外で活動的に働くよりも、家庭にいて家を守るほうが向いているため、家計のやりくりをしたり、家族の悩みに寄り添ったりすることで、力を発揮できるようです。
また、男性の場合と同じように、変化や刺激よりも安定を重視し、穏やかに暮らすことを強く望むため、結婚は早めになる可能性が高いとされています。
誰とでも分け隔てなく付き合うことができるので、対人関係は良好でしょう。
ただし、その分だけストレスを溜め込みやすくなるので、ストレスの解消法を持つことが大切です。
利き手に運命線がない場合
手相占いでは、後天的な運勢は利き手にあらわれ、先天的な運勢は利き手でないほうの手にあらわれるとされています。
よって、利き手の『運命線』がない場合は、これまでの人生の中で、自分の意識や観念以上に、人との調和や協調性を大切に培ってきたことが考えられるでしょう。
よって対人関係は良好ですが、人に合わせることに疲れてしまっていたり、もっと穏やかに暮らしたいという思いが強くなっている可能性があるようです。
このため、何かと迷いの多い運勢となることを意味しています。
やりたいことが沢山ある一方、どれも中地半端に終わってしまっている傾向もあるようです。
運勢に身を任せつつも、やりたいことをひとつに絞ることで、運気は上向きになるでしょう。
また、人生の目標が定まっていなかったり、見失っている状況にいることも考えられます。
この場合は、目標を明確に見出すことで、運命線があらわれ始めるでしょう。
利き手と逆の手に運命線がない場合
利き手と逆の手の『運命線』がない場合は、平和主義であることを意味しています。
生まれながらに競い合いや争いを嫌う傾向にあるため、幼少期から穏やかな性格で、対人関係も良好でしょう。
その分ストレスを溜め込みやすくなりますが、人と協力したり、人と一緒に何かをすることで、力を発揮したり、運勢を切り拓くことができます。
人生の目標を見出しづらい面があり、積極性にも欠けているので、出世や成功は人よりも遅くなるようです。
また、ノルマのある仕事には向かず、マイペースでできる仕事に向いています。
ただし、これらは生まれつきの気質なので、成長とともに変化して強運になることもあるでしょう。
利き手の運命線と併せて考えることが大切です。
まとめ
運命線がないからといって、運命がないことにはなりませんが、運命線が濃くハッキリとある人を独立独歩タイプとすれば、運命線が全くない人は付和雷同タイプといえるため、運命線があるほうがよいという方は、自分で物事を考える癖をつけ、自分自身の意見をしっかり持つようにしてみてください。