手相といえば真っ先に話題に上る線のひとつに生命線があります。
通説では、生命線が長ければ長命、短ければ短命、と解釈されがちですが、実際はどうなのでしょう?
この先の人生を考えればこそ、寿命が気になるのは当然のことですよね。
自分の生命について予め知っておくことで、よりよい未来を築くこともできるはずです。
今回は生命線について詳しくご紹介していきましょう。
生命線の位置と基本的な意味
親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びている線が、生命線です。
生命線からは、体力、気力、健康状態、生活環境、寿命など、その名の通り生命に関わる事象を読み取ることができます。
生命線は、知能線、感情線と共に『基本三線』と呼ばれている線のひとつであり、手相の中でも極めて重要な線です。
体調の変化によって生命線にも変化が起こるとされているため、変わりやすい相であるともいえます。
生命線で寿命を見る方法
生命線で寿命を見る際には、流年法を用います。
流年法とは、主要な線の上に年齢の目盛りをつけていくことで、時期を読み取る手法です。
ただし、流年法と一口に言っても占い師によって様々な見方があるため、ここでは数ある見方のうちからひとつをご紹介しましょう。
まず、親指と人差し指の間のつけ根から始まる起点を0歳とします。
次に、人差し指と中指の間のつけ根から一直線に下ろして、生命線とぶつかる地点が20歳です。
0歳から20歳までの間隔が20年分の長さになるので、以降はこの半分の長さを10年分ととらえて、生命線上で等間隔に区切っていきます。
生命線の末端にいくにつれて、30歳、40歳、50歳、60歳、と年齢が増えていき、手首あたりが100歳となります。
生命線の終点が寿命となりますが、これはあくまでも目安であり、命を終える年齢というよりは、最も健康に気をつけるべき年齢と解釈してください。
必ずしもその年齢で命を落とすという意味ではないので、日頃から健康に気をつけて過ごすことが何よりも大切です。
生命線の長さの意味
生命線の長さは、生命の期間というより生命の状態をあらわしているため、短いからといって余命を心配することはありません。
生命線が長い人は、体が丈夫な傾向にあります。
ストレスを抱えても体調を崩さずにいられることが多く、仮に病気や怪我をしても回復が早いです。
だからといって無茶をし続けるといずれ体を壊してしまいますので、今の生命力を維持するためにも、適度に休息をとりましょう。
反対に生命線が短い人は、体が病弱な傾向にあります。
ストレスから体調を崩しやすく、一度病気や怪我をすると回復まで時間がかかったり、慢性化する可能性も高いです。
規則正しい生活を送ることで生命力は高まりますので、まずはこれまでの生活習慣を見直してみましょう。
生命線の濃さの意味
生命線が濃い人は、心身共に健康という意味です。
何事にも活動的で、根気もあり、どんな困難も乗り越えられるだけの気力と体力を兼ね備えています。
病気や怪我に対する免疫力や自然治癒力も高いです。
バイタリティに恵まれているので、体を動かす仕事や、体力を生かせる仕事に向いているでしょう。
一方で生命線が薄い人は、心身共に虚弱という意味です。
何事にも消極的で、根気もなく、困難に立ち向かうだけの気力や体力が足りていないといえます。
病気や怪我に対する回復力も低く、持病をもちやすいので、生活習慣を乱さないよう注意が必要です。
その反面、感性に恵まれているので、頭を使う仕事や、知力を生かせる仕事に向いているでしょう。
生命線の数の違い
生命線は全般的に1本であることが多いですが、中には2本ある人や3本ある人、逆に生命線が全くない人もいます。
生命線が2本ある人は、生命力が通常より2倍あるという意味です。
これは二重生命線と呼ばれており、心身共にとても健康的で、病気や怪我もほとんどなく、長寿の傾向が強いといわれています。
この相を持つ人は、常に前向きで根気もあるため、成功をつかみやすく、あらゆる困難を乗り越えていけるでしょう。
3本ある人は、さらに生命力が強いことを意味するので、もはや怖いものなしの素晴らしい相です。
反対に生命線がない人は、生命力が不足していることを意味しています。
虚弱体質の傾向にあり、すでに持病を持っていたり、生きる気力に欠けていることが考えられるでしょう。
少しずつでも自信を持って、あらゆる物事を前向きに考えるよう努めることが大切です。
ただし、生命力をはかることができないという意味で生命線が消えてしまっている場合もあるため、この相を持っていて、世間の常識にとらわれない生き方をしている人は、自由奔放に生きている証となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は生命線について詳しくご紹介しました。
“人命”は誕生した瞬間から“人生”に変わります。
生命なくして人生はありえないものであり、恋愛も家庭も勉強も仕事も、すべては生命あってのものです。
あらためて、生命には限りがあること、健康でなければ生命が脅かされることを意識し、手の中の生命線が教えてくれている運勢を、これからの人生に役立ててみてください。