手相占いでは、目に見えない存在に守られていることを示す相がいくつかありますが、その中でも、龍神様に守られていることを示す『昇り龍線』と呼ばれる相があります。
龍神様から守られていると、一体どのような運勢になるのでしょうか。
今回は、昇り龍線について詳しくご紹介します。
龍神とは

龍神は、古来より日本各地で信仰、崇拝されてきた天地を自由に動き回る存在です。
龍の存在が古代中国より日本に伝わったのは弥生時代後期といわれており、龍神の存在が広く知れ渡ったのは平安時代とされています。
龍神には、動くだけで流れを起こし、雲を動かし、風を吹かせ、雨を降らせる力があるため、気象や海流、地熱の流れを司る存在であると同時に川、池、湖、滝、海など、水のある場所を護る水神や海神として祀られています。
龍神はその名のとおり“神様である”とする説と、神様の使いを意味する“眷属(けんぞく)である”とする説がありますが、獅子や狛犬(こまいぬ)、兎や鹿など、たくさんの種類がいる眷属の中において「神」とつくのは龍神のみであり、人々から長きに渡り崇められた結果、神様と同等の力を身に着けた眷属の頂点に立つ存在とされています。
昇り龍線の位置と意味

親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる生命線上に、上向きの線が3本以上伸びている相を、昇り龍線といいます。
別名『龍神線』とも呼ばれ、苦労や努力が必ず報われることを意味する大吉相です。
幸福の前兆や幸福な人生のシンボルなので、あらわれているだけで幸せな相といえるでしょう。
薄く短い昇り龍線であっても強運であることに変わりはなく、目標達成までには時間がかかったり、更なる努力を要しますが、諦めずに粘り強く取り組み続けることで、大きな成功をおさめる可能性が高いです。
濃く長い昇り龍線は、強運な上に、自らの目標が明確な人にあらわれるため、その目標に向かって前向きに努力し続けることで、大きな成果を出し、望む未来を手にするでしょう。
この相があれば、無謀に思われる夢であっても叶えることができるとされており、龍神様に守られていることから、良縁に恵まれ、常に上り調子の運勢で何をやってもうまくいく傾向にあります。
辛い時期があっても運気は年々上昇していくので、色々な物事に対し向上心を持って、自由に挑戦するとよいでしょう。
開運線との違い

手相占いにおいて、生命線から上向きに伸びる線は『開運線』と呼ばれています。
開運線は、抜擢、昇進、独立、結婚、成就など、それまでの努力が報われて幸運が訪れることを意味する吉相です。
昇り龍線は、この開運線があらわれている相となるため、開運線と昇り龍線の区別については、手相鑑定士によって様々な見解があり、1本でも開運線があらわれていれば昇り龍線とする見方もあれば、たくさんの開運線があらわれている場合のみ昇り龍線とする見方もありますが、一般的には、開運線が3本以上あらわれていると、昇り龍線として見なされるようです。
向上線との違い

手相占いにおいて、生命線から人差し指に向かって上向きに伸びる線は『向上線』と呼ばれています。
向上線は、就職、結婚、出産、生き甲斐を見つけるなど、人生の転機が訪れることを意味する吉相です。
手相鑑定士によっては、生命線から上向きに伸びる線が1本であっても、開運線、または昇り龍線と見なされますが、線が1本のみで人差し指に向かっている場合は、向上線として見なされるのが一般的といえるでしょう。
一方で、人差し指ではなく、中指に向かって上向きに伸びる線を向上線とする見解もあるため、線が1本のみで中指に向かっていてる場合も、向上線として見なされるようです。

まとめ
昇り龍線は、龍神様のご加護によって幸福が舞い込む最強の相ですが、見極めが難しい相でもあります。
開運線の本数と、伸びる方向を意識して見ることが大切といえるでしょう。
また、開運線自体がない場合は、意欲の欠如を意味しているので、熱中できる物事を探すことから始めてみてください。