手相占いにおいて、手のひらにあらわれる線の向きは、大きく分けて、縦線、横線、斜線などがありますが、中でも縦線の相は、幸運に恵まれやすいことをご存知でしょうか。
人の手は、何かを掴んだり握ったりすることが多いという特性上、横線と比べると、縦線はあらわれにくいとされています。
それだけに、手のひらの縦線は吉相となることが多いようです。
今回は幸運に導かれる人の指下にあらわれる縦線を6つご紹介しましょう。
向上線
向上線とは、努力線の一種です。
手相占いでは、親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる『生命線』上から指のつけ根に向かって伸びる縦線のことを、総じて『努力線』と呼び、『木星丘』と呼ばれる人差し指のつけ根下のエリアに伸びる縦線であれば『希望線』、『土星丘』と呼ばれる中指のつけ根下のエリアに伸びる縦線であれば『向上線』となり、どちらも『努力線』の一種であると定義されています。
ただし、この相は諸説分かれており、手相鑑定士によっては『木星丘』に伸びる縦線のほうを『向上線』とし、『土星丘』に伸びる縦線のほうは、手首から中指に向かって手のひらの中央を縦断するようにまっすぐ伸びる『運命線』とする場合もあるため、極めて判断が難しい相といえますが、当動画では、土星丘に伸びる縦線を『向上線』と見なしてご説明させていただきます。
向上線は文字通り、向上心を持つ人に多くあらわれる相であり、人並以上の努力を積み重ねて、夢や目標を達成するサインです。
土星丘は、持久力や忍耐力、慎重さや勤勉さなどを司るエリアなので、このエリアに伸びる向上線は、何事にも忍耐強く、コツコツと真面目に取り組むことを意味しています。
また、向上線は第二の運命線と考えられており、運命線は仕事や人生をあらわす相なので、向上心を持つことによって、仕事の運気や社会的な地位が上昇する可能性が高く、自分の運命を自分で切り開いていくことができるでしょう。
太陽線
太陽線とは『太陽丘』と呼ばれる薬指のつけ根下のエリアに伸びる縦線のことです。
この太陽線は『金運線』『人気線』『成功線』などと呼ばれ、数々の異名を持っている相であり、金運や人気運に恵まれ、成功することを意味しています。
太陽線があらわれている間は、次々に幸運がもたらされるとされており、経済的な問題が生じることはなく、人間関係も至って良好で、仕事も頗る順調にいくサインです。
魅力やセンスにも恵まれているので、華やかな世界で活躍して大金を稼ぐ人もいるでしょう。
濃くハッキリとあらわれている場合は、真面目に働いて着実に収入を増やしていくので、将来的に豊かな生活を送ります。
複数あらわれている場合は、複数の仕事で収入を得て成功するので、幅広く活動するとよいでしょう。
特に細く短い太陽線が複数あらわれている場合は、周囲の人から感謝される行いをすることで幸運が訪れるとされています。
また『月丘』と呼ばれる小指側の手首から上の膨らんでいるエリアから伸びている場合も、周囲からの助力によって成功をおさめるようです。
財運線
財運線とは『水星丘』と呼ばれる小指のつけ根下のエリアに伸びる縦線のことです。
この財運線は、金運に恵まれていることを意味しています。
金銭に対する執着があり、金銭を扱う能力と金銭を生み出す能力に長けているサインです。
収入を上手にやりくりして貯蓄するので、お金に困ることはまずないでしょう。
濃くハッキリとあらわれているほど、こうした能力は強まるとされています。
なお、太陽丘寄りにあらわれている場合は、資産運用の才能があるので、一気に大金を手にする可能性が高いようです。
月丘寄りにあらわれている場合は、クリエイティブな分野で成功して大金を稼ぐでしょう。
ただし、細かい財運線が複数あらわれている場合は、浪費家であることを意味しており、手にしたお金をまるまる使い切ってしまう傾向にあります。
金運に恵まれていることには変わりないので、お金の使い方に注意すると、財を成すことができるでしょう。
陰徳線
陰徳線とは『金星丘』と呼ばれる親指のつけ根下の膨らんでいるエリアの下部に伸びる複数の縦線のことです。
短い縦線の場合は『カリスマ線』という別の相になりますが、長い縦線の場合は『陰徳線』となります。
また、陰徳線は最低でも2本から3本、またはそれ以上に複数あらわれるとされており、濃い線でなければ陰徳線とは見なされないため、長く濃い縦線が2本以上あれば陰徳線といえるでしょう。
この陰徳線があらわれている場合は、奉仕の精神があることを意味しています。
“陰徳”とは“人の知らないところで密かに取り組む善行”を意味するため、陰ながら徳を積むように、人知れず善い行いをしたり、損得勘定抜きで人のために尽力するサインです。
よって人からの注目を集めたり、何かしらの見返りを求めることは決してなく、黙って善い行いをします。
面倒見が良く世話好きな気質なので、家庭や社会に対してもよく尽くし、一生懸命働くでしょう。
良妻賢母の相ともいわれており、母親となっている女性に多くあらわれるようです。
また、陰徳線の数が多ければ多いほど自己犠牲の傾向が強いとされています。
仕事では、人の上に立つ立場ではなく、リーダーの片腕となって陰で支える立場となるでしょう。
世のため人のためとなるようなボランティア活動に励む可能性も高いです。
手相占いにおいて、陰徳を積むことは本人の開運につながるとされているため、陰徳線があらわれている人は、すでに絶好調の運気となっているはずですが、たとえば、公共の乗り物でご老人に席を譲る、道端に落ちているゴミを拾ってゴミ箱に捨てるなど、日々のちょっとした善行を陰ながら実践し続けることで、運気はさらに上昇していくでしょう。
土星丘にあらわれる複数の細かい縦線
土星丘に細かい縦線が複数あらわれている場合は、複数の物事を同時に成立できることを意味しています。
たとえば本業と副業を両立させたり、本業と趣味を両立させるなどして、どちらも高く評価されるサインです。
女性の場合は、仕事と家庭を両立させて順調に過ごすこともできるでしょう。
対人関係は良好で、特に目上の人から引き立てられて成功する可能性があります。
また、向上心が強く、何事も真面目かつ熱心に取り組み続けるような研究家気質の人に多くあらわれるようです。
一方で、複数の物事に気を遣いすぎてしまい、忍耐力が落ちてきているときにあらわれることもあります。
この場合は、責任感が欠如して結果を上手く出せなくなったり、仕事を転々としてますます辛くなる傾向にあるため、まずはやるべきこととやるべきでないことを選別し、やるべきことはひとつずつ集中して取り組むことが大切です。
手のひらにあらわれる複数の縦
手のひらに複数の縦線があらわれていて、目立っている印象がある場合は、運気が良好で活気に満ちていることを意味しています。
何事も前向きに捉えることができる状態とされており、ポジティブなエネルギーが溢れているサインです。
人気運、金運、愛情運、仕事運など、さまざまな運に恵まれるため、たとえば対人関係で嬉しい出来事が起こったり、思いがけないところからお金が入ってきたり、一生続けていきたいと思える仕事を見つける可能性もあります。
また、健康面も順調で、ストレスを上手に発散することができるようです。
前向きに活動するとさらに運気は上昇するので、いろいろな物事に積極的に挑戦することで、素晴らしい未来を切り開くことができるでしょう。
まとめ
手のひらの細かい線は、縦線が吉相、横線が凶相となる傾向にあるようです。
また、縦線が多い場合は上り調子の運気、横線が多い場合は下降気味の運気ともいわれているので、縦線が多い人ほど運気の流れが良いといえるでしょう。