みなさんは『ますかけ線』という手相をご存知ですか?
ますかけ線は、何百種類とある手相の中でも、なかなか見ることのできない珍しい手相のひとつとされており、歴史的偉人である豊臣秀吉や徳川家康にもあったことから「天下取りの相」ともいわれています。
そこまでの強運を持っている証といわれると、ちょっと気になってしまいますよね。
今回はそんなますかけ線について詳しくご紹介しましょう。
ますかけ線の位置と基本的な意味
手相には、基本三線と呼ばれている最もポピュラーな線が三本あります。
ひとつは、小指の下から人差し指や親指に向かい手のひらを横切って伸びる感情線。
もうひとつは、親指と人差し指のつけ根の間から始まり、手のひらを横切って伸びる頭脳線。
さらにもうひとつは、親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる生命線です。
この基本三線のうちの二本である感情線と頭脳線が合体して一本の線となり、手のひらを横切るようにまっすぐに伸びる相が、ますかけ線です。
ますかけ線がある人は、類まれなる強運の持ち主といわれています。
一度つかんだ運は絶対にはなさないといわれており、天才肌の大物であることが多く、存在感の強さや美的センスで人を惹きつけることができます。
ただし、性格的にこだわりが強いのが特徴で、統率力に長けている反面、頑固でワンマンな傾向があり、対人関係や環境に恵まれなければ絶大な力を出すことができません。
人付き合いに気をつけつつ、自分が進んでいく道をしっかりと見極めて、環境を厳選することが大切です。
また、あまりに強い運勢を持っていることから、人生の浮き沈みが激しく、波乱万丈な人生を送る可能性が高いともいわれています。
良くも悪くも平凡では終わらない人生を送るといえるでしょう。
恋愛面では、真面目で一途な反面、失恋しても挫けずに前向きに進みます。
結婚は早いか遅いかの両極端に分かれることが多いです。
このますかけ線は、片手に持っている人が100人に1人、両手に持っている人が1000人に1人といわれていますが、近年では遺伝する可能性が高いことが分かっており、実際のところ片手だけであればそこまで珍しくないといえます。
しかしながら片手でも、大吉相であることには変わりありません。
右手と左手の違い
手相占いにおける一般的な見方としては、先天的な運勢は利き手と反対の手、後天的な運勢は利き手で判断します。
よって、右利きの人でますかけ線が左手にある場合は、先天的に備わった運勢という意味になり、比較的に若い時期から力を出すでしょう。
性格的には控え目でおとなしい人が多いといわれています。
一方、右利きの人でますかけ線が右手にある場合は、後天的に備わった運勢という意味になり、20歳半ばを過ぎた辺りから徐々に力を出していくでしょう。
性格的には大胆で個性的な人が多いといわれています。
左利きの人は、この逆で読み解いてみてください。
そして両手にある人は、片手にある人と比べて、ますかけ線の持つ意味合いが2倍になります。
つまり強運と才能が2倍、頑固さや偏屈さも2倍となるため、極めて強烈な個性の持ち主といえるでしょう。
その際立った個性を発揮し、人目を気にせず独自路線を突き進む人が多いです。
ますかけ線とは別に、感情線または頭脳線がある
感情線と頭脳線が合体しているのがますかけ線ですが、このますかけ線とは別に、感情線あるいは頭脳線がある場合があります。
ますかけ線とは別に感情線がある人は、強い精神力と忍耐力の持ち主です。
性格的には控え目に見えるその実、度胸があり、大胆な行動に出ることがあります。
特に逆境に立たされると絶大な力を出すので、ピンチのときほど頼りになる存在といえるでしょう。
ただし、愛情や情熱が豊かなあまり、執着心や嫉妬心が極端に強い傾向があるため、対人トラブルには気をつけてください。
仕事と家庭の両方に注力できる相なので、自身の感情を人に押しつけないように注意すれば、充実した人生を送ることができます。
ますかけ線とは別に頭脳線がある人は、強い責任感の持ち主です。
性格的には真面目かつ誠実な努力家であり、自身の感情を上手にコントロールします。
豊かな創造力や発想力に恵まれているため、特にクリエイティブな分野で絶大な力を出すでしょう。
この相は知的さが強くなる分、ますかけ線持ち前の個性が抑えられるので、周囲とのバランスをとることもできます。
成功を手にする可能性の高い相ですが、大きな成功を得るためにはまず、自分の才能を意識することが大切です。
ますかけ線が鎖状になっている
ますかけ線が鎖のように連なった形状になっている人は、芸術的才能の持ち主です。
美的センスに優れており、創作力や表現力に長けているため、アーティストとして活躍している人に多くみられる相です。
繊細で直観力が鋭いので、理性ではなく感性を使う分野で絶大な力を出すでしょう。
性格的には基本的に控え目で内向的ですが、一方で大胆な一面も持ち合わせており、その二面性はどちらも両極端です。
このことから精神的な落差も大きく、思考が偏って独りよがりになったり、人との接触を極端に嫌う傾向もあります。
ますかけ線の中でも対人関係の苦労が多い相なので、コミュニケーション能力を養うことが大切です。
ますかけ線がある人の適職
ますかけ線がある人の適職はさまざまですが、一番重要なことは自身の才能に見合った環境に身を置くことです。
環境が悪ければ、秘めている絶大な力を出すことができません。
まずは環境作りから始めることが大切です。
それでは、具体的な適職についてご紹介しましょう。
ますかけ線がある人は、組織の中におさまることを苦痛と感じる人が多いので、起業家や経営者に向いているといえます。
成功するまでの道のりは険しいかもしれませんが、逆境に追い込まれることで、持ち前の強運を奮うことができるでしょう。
また、他の人とは違う魅力や存在感を放っていることから、タレント、アイドル、俳優、声優といった芸能関連で成功する可能性も高いです。
ますかけ線がある人で芸能界に興味がある場合は、オーディションを受ける、養成所に通うなど、積極的に挑戦してみましょう。
一方、こだわりや個性の強さを生かして優れた芸術作品を生み出す力を持っているので、画家、グラフィックデザイナー、作家、漫画家、映画監督、ミュージシャンなどのクリエイティブ関連の仕事にも向いています。
総じて大器晩成型なので、作品が認められるまでには長い年月を必要とする可能性が高いですが、持ち前の粘り強さでこつこつと努力を積み重ね、オリジナリティの高い作品を作り続けていくことで、成功につながるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はますかけ線について詳しくご紹介しました。
基本的には類まれなる強運に恵まれ、とてつもない能力や才能を秘めていることを意味していますが、この強い運勢を開花させるためには、相応の努力と強い生き方が求められます。
それだけに成功を望めば望むほどたくさんの苦労や困難が待ち受けていますが、そうした苦難を懸命に乗り越えて最後には大きな成功をつかむ人にこそ、ますかけ線があるのです。
強い意志を持ち、大きな夢に向かって、どれだけ時間がかかっても挫けずに、取り組み続けることが大切です。