一説によると、手相には200以上の種類があるとされています。
手相好きの方であれば聞いたことがある手相もあるかもしれませんが、手相の名称は知っていても、線の見方や意味まではよく覚えていないという人もいるかもしれません。
今回はあまり知られていない珍しい手相を5つご紹介しましょう。
あげまん線
あげまん線とは、小指の下から人差し指や親指に向かって手のひらを横切るように伸びる感情線の終点が、小さく三又に分かれている相のことです。
別名『幸運の女神線』とも呼ばれており、この相があらわれている人は、人の運気を上げる能力があるとされています。
特別なことをしているわけではなくても、付き合い始めた人の運勢を大きく好転させることができるため、結婚すると間もなくして、配偶者が昇給したり出世することが考えられるでしょう。
また、恋人や配偶者に限らず、友人や仲間といった周囲の人たちの運気も上げるとされているので、交友関係は広がる傾向にあり、周囲から慕われやすくなるようです。
このようにして周囲に幸福をもたらす相ではありますが、最終的には自分自身にも大きな幸運が返ってくるので、この相を持つ人と、その周囲の人たちは、幸福な機会が訪れやすくなるといえるでしょう。
希望線
希望線とは、親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる生命線の上から、人差し指に向かってまっすぐ伸びる短い縦線のことです。
あらわれる場所は『リーダー線』と似ていますが、リーダー線は、生命線やほかの主線と接していないことが特徴であるのに対し、希望線は、生命線上から立ち上がるように伸びていることが特徴となります。
手相鑑定士によっては、生命線と繋がっている場合は希望線ではないとする見方もあるようですが、多くの見解としては、生命線と繋がっている線を、希望線と見なすようです。
この相があらわれている人は、努力家であり、野心家でもあることを意味しています。
自分の夢や目標を達成するためであれば、苦労を苦労とは思わない傾向があるでしょう。
当然のこととして努力を続けていくので、粘り強く頑張り続けて成功する可能性が高いです。
何事も妥協せずに取り組み続けるため、仕事運も上昇します。
管理職、起業家といった職種に向いているようです。
引き立て線
引き立て線とは、月丘から運命線に向かって斜め上に伸びる線のことです。
月丘とは、小指側の手首から上の膨らんでいるエリアのことで、運命線とは、手首から中指に向かって手のひらの中央を縦断するようにまっすぐ伸びる線になります。
また、この線が運命線を越えるほど長く伸びている場合は『寵愛線』と見なされ、手のひらの中心に向かって伸びている場合は『影響線』と見なされることになり、それぞれ意味も変わってくるため、引き立て線は、月丘からあらわれて運命線に向かい斜め上に伸びているものの、運命線を通り越さず、手のひらの真ん中にも達していない線であることが見極めのポイントです。
引き立て線は別名『人気線』とも呼ばれており、この相があらわれている人は、目上の人から可愛がられることを意味しています。
努力家でありながらも可愛げのある性格なので、立場が上の人から自然と気に入られることが多く、良い待遇を受けたり、応援してもらえることが多いようです。
引き立て線というよりは、引き立てられ線といえるので、出世や成功のチャンスを与えてもらうなど、何かしらのサポートを受けて成功する可能性が高いでしょう。
ただし、こうした運気が災いし、無意識のうちに他力本願になっている傾向があるので、人の力がなくなった時に備え、自力で困難を乗り越える力を身に着けることが大切です。
幸運線
幸運線とは、月丘の上部から、土星丘と呼ばれる中指のつけ根下のエリアや、太陽丘と呼ばれる薬指のつけ根下のエリアに向かって、弓なりに伸びる線のことです。
ただし、月丘の上には第二火星丘と呼ばれるエリアがあり、第二火星丘から太陽丘に向かって弓なりに伸びる線は『忍耐線』と見なされ、意味が変わってくるため、月丘上部と第二火星丘の見極めに注意が必要となります。
幸運線があらわれている人は、想定外の出来事が訪れて運勢が好転することを意味しています。
突然の出会いや思いがけない出来事をきっかけにして、幸福を手にするでしょう。
人を惹きつける魅力を持っているため、対人面でラッキーな出来事が起こることが考えられます。
恋愛面では素敵な出会いが訪れて、結婚につながる可能性も高いです。
自分磨きをしたり、行動範囲を広げるなど、活動的になることで、より運気が上昇するでしょう。
反抗線
反抗線とは、第二火星丘から斜め上に向かって真っ直ぐ伸びる短い線のことです。
第二火星丘とは、小指側の下方で、水星丘と呼ばれる小指のつけ根下のエリアと、月丘の間にあるエリアになります。
あらわれる場所は『忍耐線』や『職業線』と似ていますが、『忍耐線』が太陽丘に向かって弓なりに伸び、『職業線』が真横に向かってに伸びるのに対し、
反抗線はやや斜め上に向かって伸びるのが特徴で、職業線よりも短く、より濃くはっきりとあらわれるようです。
また、反抗線が長い場合は『訴訟線』と見なされ、『忍耐線』『職業線』ともにそれぞれ意味が変わってきます。
反抗線があらわれている人は、屈強な精神力を持っていることを意味しています。
謝りません、譲りません、曲げません、の3拍子が揃った気質を持っているとされており、束縛を嫌い、権力に屈せず、自己主張が強いです。
組織や集団の中では、特に目上の人から煙たがられる傾向にあり、他者との衝突が多いといえるでしょう。
人から何を言われようとも、自分の意見を変えることは決してないため、良くも悪くもワンマンな性格ですが、集中力が極めて高いので、研究職や芸術関連の職に就くと、才能を発揮するようです。
ただし、仕事を優先することで周囲の大切な人たちをないがしろにしがちなので、できる限り、人への思いやりや気遣いを意識して過ごすようにしましょう。
まとめ
手相は、鑑定士によって見方や名称が変わるため、同じ手相でも見方が違うだけ、呼び方が違うだけ、ということが大半です。
そう考えると、実は手相自体の数はそこまで多くなく、手相鑑定士の数だけ手相の数が多いように感じられるのかもしれません。