日本では古代から、言葉には不思議な力が宿っていると信じられており、こうした概念は『言霊』と呼ばれてきました。
『言霊』には、口にした言葉通りの結果をあらわす力があるとされているため、良い言葉を発すれば良い出来事が、悪い言葉を発すれば悪い出来事が起こるとされています。
また、実際に、水、卵、米粒、パンなどを用いた言霊実験も行われており、良い言葉をかけ続けられた物質は綺麗に長持ちするのに対し、悪い言葉をかけ続けられた物質はみるみる劣化していくという結果が出ているようです。
そこで今回は、言霊によって人生を好転させることができる手相を4つご紹介していきましょう。
二重感情線があらわれている
『二重感情線』とは、小指の下から人差し指や親指に向かって手のひらを横切るように伸びる『感情線』が、2本伸びている相のことで、通常の感情線の上に平行にあらわれることが多いようです。
この二重感情線があらわれている場合は、愛情や情熱が通常の人の2倍あることを意味しています。
思いやりに優れており、相手の気持ちや状況を読み取る能力が極めて高いので、周囲からの信用が厚く、円滑な対人関係を築けるでしょう。
ただし、自分のこととなると上手く立ち回れない節が見られ、特に新しく何かを始める際には、物事を難しく考えてしまいがちです。
よってこの相があらわれている人は『難しい』という言葉を使わないようにしてみてください。
この『難しい』は言霊となって、実際は簡単な物事であっても、言葉通りに難しくなってしまう可能性があります。
逆に『簡単』や『楽勝』と口にすると、今度はこれらの言葉が言霊となり、難しく感じられる物事や、本当に難しい物事であっても、意外とあっさりクリアできるようになるはずです。
二重感情線があらわれている人は、たとえ難しく感じた時でも『難しい』を封印し、『簡単』や『楽勝』と発するようにしましょう。
陰徳線があらわれている
『陰徳線』とは、『金星丘』と呼ばれる親指のつけ根下の膨らんでいるエリアの下部に伸びる複数の縦線のことです。
短い縦線の場合は『カリスマ線』という別の相になりますが、長い縦線の場合は『陰徳線』となります。
よって長く濃い縦線が2本以上あれば陰徳線といえるでしょう。
この陰徳線があらわれている場合は、慈愛に満ちた人徳者であることを意味しています。
奉仕の精神が強く、自分の利益に関係なく他人のために動くので、周囲の人たちにとことん尽くすでしょう。
特に女性の場合は良妻賢母の相とされ、母親となっている人に多くあらわれるとされています。
その分、自己犠牲の傾向も見られるため、この相があらわれている人は『すみません』という言葉を使わないようにしてみてください。
この『すみません』は、感謝を意味すると同時に謝罪を意味する言葉でもあるため、お礼のつもりで何気なく言っただけであっても、言霊となると謝罪の意味も含まれてしまい、常に何かに対して謝っているマイナスの運気を生み出してしまいます。
ですが『ありがとう』と口にすると、今度は感謝の意味のみを持つ言葉が言霊となり、プラスの運気をもたらしてくれるはずです。
陰徳線があらわれている人は、たとえ申し訳なく感じた時でも、お礼を言う場面では『すみません』を封印し、『ありがとう』と発するようにしましょう。
ユーモア線があらわれている
『ユーモア線』とは、『感情線』の起点にひらがなの「く」の字の線が複数あらわれている相のことです。
このユーモア線があらわれている場合は、場の空気を盛り上げる能力に長けていることを意味しています。
頭の回転が早く、言葉巧みに周囲の人たちの笑いを誘ったり、相手の心を軽くしたりなど、言葉を使うことによって人を笑顔にする才能があるようです。
ひょうきんなお調子者タイプというよりも、個性を重視して楽しむタイプといえるでしょう。
また、コミュニケーション能力が高く、愛嬌もあるので、たくさんの人から愛されます。
よってこの相があらわれている人は、人と話をする際に『でも』や『だって』という言葉を使わないようにしてみてください。
この『でも』や『だって』は、言霊になるというよりも、単純に相手を否定する言葉なので、人の話や意見を否定することにつながってしまいます。
よって『でも』や『だって』と言いたくなるときほど『面白いね』と口にしてみましょう。
そうすると、対する相手は、自分の話を受け入れて肯定してくれていると安心感を抱くことができます。
人を笑わせたり和ませたりする能力に優れているユーモア線があらわれている人だからこそ、『でも』や『だって』は封印し、積極的に『面白い』と発するようにしてみてください。
希望線があらわれている
『希望線』とは、親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように伸びる『生命線』を起点として『木星丘』と呼ばれる人差し指のつけ根下のエリアに伸びる縦線のことです。
なお『希望線』は諸説が入り乱れている相であり、手相鑑定士によっては『向上線』と同じと見なす場合もありますが、当動画では『向上線』と『希望線』は異なる相であり、生命線を起点として『土星丘』と呼ばれる中指のつけ根下のエリアに伸びる縦線が『向上線』という見解であることから、『希望線』は『木星丘』に伸びる縦線として解説させていただきます。
この希望線があらわれている場合は、努力すればするほど運が開けていくサインです。
気力に溢れ、チャレンジ精神も旺盛なので、夢や目標に向かって前向きに進んでいくことができるでしょう。
よってこの相があらわれている人は『無理』や『できない』という言葉を使わないようにしてみてください。
この『無理』や『できない』は言霊となって、きちんと考えればできることであっても、言葉通りにできなくなってしまう可能性があります。
逆に『できる』と口にすると、今度はこの言葉が言霊となり、『無理』や『できない』と言う前にできることを考えるようになるため、結果的に無理に思えたことでもできるようになるはずです。
希望線があらわれている人は、『無理』や『できない』を封印し『できる』と発しながら、できることを考えるようにしましょう。
まとめ
今回取り上げた封印するべき言葉はどれもネガティブな意味を持つため、ご紹介した手相があらわれていない人でも口にしないほうが良いといえますが、今回ご紹介した手相があらわれていた人ほど、言霊によって運気が左右されやすい傾向にあるので、特に注意しながら過ごしてみてください。